レオナルド処刑エンド

話し合いの結果、レオナルドの処刑が決定された。彼は思う。処刑されるのが、グレイシアでなくてよかった、と。死の淵に立たされて、彼は自身がグレイシアに恋情を抱いていたことを自覚した。

セレスティアが処刑用の拳銃を握りしめ、レオナルドへ近づいて行く。そしてこめかみに銃口を当てられる。引き金が引かれるその瞬間、彼は小さく、誰にも聞こえないように呟いた。

「グレイシア……君は幸せになれ……」

パァンと音が響き、レオナルドが動かなくなる。グレイシアは思った。いつも小言ばかりでうるさいヤツだったけど、それでも自分のたった1人の幼馴染であり、家族だったのだと。

「なんであんたが死ぬのよ……」

グレイシアの頬に、一筋の涙が伝った。

解説とあとがき