セレスティア(19)

セレスティア(19)を選ばれた方のみお進みください。

「私の父を殺した裏切り者は決して許さないわ…」(※この台詞を議論開始の合図としてください)

現レジスタンスの幹部は2年前に前任者達が戦火に巻き込まれ死亡した際に就任した。あなたと他の4人が出会ったのはその時であり、それ以前からあなたと面識があるメンバーはいない。

あなたはレジスタンス幹部のリーダー格であり、殺されたユークリウス・ノアの実の娘でもあった。これはあなた達ノアの一族が抱える秘密に直結するため決して口外してはならないが、あなたやユークリウスを含め、ノアの一族には特殊な力が備わっていた。
父ユークリウスは1日に3度未来を断片的に映像として見ることができる【未来視】を、あなたは1日に2度過去を見ることができる【過去視】を使うことができる。これらを【超感覚】と呼ばれる能力を秘密裏に使い、ノアの一族はレジスタンスを導いてきた。

ノアの一族が持つ【超感覚】は本来新人類が獲得していたものであり、とりわけ過去や未来などを見透せるほどの強力な能力は新人類の中でもごく一部しか持ち得ないものだ。ノアの一族がこの【超感覚】を得ているのは、70年前に捕虜となった女性が慰みものとされ、新人類の遺伝子の一部を受け継いだ子供が生まれたことが始まりとなっている。その後、女性は子供と共に戦火に紛れ新人類の支配から逃れ、成長した子供がレジスタンスを率いるようになった。
しかし人類の中には過激派もおり、血が交わったものは殺すべきだと主張する純血派と呼ばれる者たちもいる。一族の名誉と人類側の団結のために、この事実は決して明かしてはならない。レジスタンスの幹部でさえ、ノアの一族が【超感覚】を備えていることは話していない。彼らの認識はせいぜい「優れた判断力を備えた先導者」という程度だ。

これは誰にも言っていないことだが、あなたは1年程前からレジスタンス幹部の1人ラインハルトと恋仲にある。作戦指揮を行う彼とリーダー格であるあなたは、幹部の中でも同じ時間を過ごすことが多かった。そうしている内にあなたは彼の聡明さに惹かれ、愛し合うようになっていった。
この世界ではもはや結婚という概念も曖昧だ。いずれ子供が出来るようなことがあれば、ラインハルトとの仲を公表し夫婦となることもあるだろう。

一昨日の行動

この日、幹部メンバーは朝から全員が基地内にある幹部会議室に集まっていた。そこで話し合われたのは、捕虜となっている人類の解放作戦。決行は3日後だ。昼まで続いた会議を終え、それぞれが持ち場へ戻っていく。

幹部会議室で1人になったあなたは天を仰いだ。レジスタンス幹部内でもリーダー格として扱われているが、中身はまだ19歳の少女でしかない自分に何が出来るだろうか。そもそも、リーダー格として扱われている理由もレジスタンスの代表たるノアの血筋を引いているという理由でしかない。
いや、やめよう。ここで弱気になっても仕方ない。そう思い直し、あなたは目の前に広がる【作戦資料】に向き合った。いまは少しでも作戦の成功率を上げるため、出来ることをしなければ。あなたの思案は夕方まで続いた。

その日の夜、居住区の南端にあるテントの下の地下シェルターに戻ったあなたは、父ユークリウスと共に食事を摂った。スープとパンだけの簡素な食事だが、ここではそれがご馳走だった。

昨日の行動

この日、あなたは朝から恋人のラインハルトとバザールに出かけていた。
明日は作戦前日で動けないだろう。明後日は作戦決行の日だ。それを迎えてしまえばお互いに生きて戻れるかはわからない。そう言って、朝からラインハルトに誘われたのだ。あなたにとって良い気晴らしになった。共に食事をとり、人々の暮らしを見て回った。大人達は必死に働き、子供達は元気に駆け回っている。世界がどうあろうとも生き生きと暮らす彼らを見て、あなたは作戦への決意を固めていった。

夜、ラインハルトから別れ際に【御守りの首飾り】を渡された。バザールで会う前に買っていたらしい。明後日の作戦が無事に終わり、2人とも生きて帰ってこられるようにと。それを首にかけてもらい、ラインハルトとお別れのキスをして別れた。あなたにもう迷いはなかった。そしてあなたが自宅である地下シェルターに帰ると、そこに父ユークリウスの姿はなかった。

今日の行動

あなたは眠れぬ夜を過ごした。
父がこんな風にあなたに連絡もなく居なくなり、夜も帰って来ないなどということは今まで一度も無かった。あなたはラインハルトにもらった御守りに祈った。父が無事に帰って来ますようにと。しかし、あなたの祈りは呆気なく打ち砕かれることになる。

朝、あなたが基地内にある幹部会議室に行くと、そこには既に他の幹部メンバー全員が集まっていた。そして、円卓の上には大きな箱が置かれていた。聞けば、基地の入り口に置かれていたものをグレイシアが持ってきたらしい。その場でレオナルドが爆発物でないことも確認していたようだからと、この場に持ってきたそうだ。

箱には「必ず幹部全員で開けてください」と書いてある手紙が添えられていた。あなたは手紙を開き、読んでみた。

「ハローハロー、旧人類のみなさま、いかがお過ごしですか?」

そんな調子はずれの挨拶から始まったそれは、間違いなく新人類の代表アーシュ・ウルゴアの言葉だった。そして箱を開けてみたあなたはその場に崩れ落ちた。入っていたのは、つい昨日の朝までは元気に生きていたはずの父ユークリウスの無残にもバラバラにされた死体だった。

父ユークリウスと私の住む場所はここにいる幹部メンバーしか知らないはず。この中に絶対に裏切り者がいる。あなたは叫んだ。

「絶対に許さない…!!」

あなたの持ち物

作戦資料

翌日に行われる捕虜解放作戦の資料。読み込んだため、あちこちよれている。

御守りの首飾り

ラインハルトから貰ったもの。

あなたの住居

あなたは父ユークリウスと共に居住区/南側にある地下シェルターに住んでいた。

勝利条件

・裏切り者を特定する。

ミッション

・他に裏切り者がいる場合、その人物を処刑する(※これは貴女が独断で行うことができる。貴女が裏切り者とされた場合には行えない。また、幹部内に他の裏切り者が居なかった場合にはこの処刑を執り行ってはならない。この指定については最初の投票と同時に決定する)。
・ノアの一族の秘密を知られない。

特殊技能

超感覚:過去視

※この能力は全てあなたの思い通りになるわけではない。断片的な情報が1枚の写真のように視えるだけだ。また、これを使用すればあなたは体力を消耗してしまう。使用は2回きりだ。

リージェスを視る ラインハルトを視る グレイシアを視る レオナルドを視る 全員の共通情報へ 全員で操作可能な場所へ